探究型学習塾

講座に込めた思いと活動概要~大人になるための道徳講座

この講座は、ことのは初の「小グループ形式講座」となっています。

 これまでことのはでは、いわゆる「探究型学習」、基本的に各々で興味関心のある別々のテーマをもって自分なりに深めていく活動をしてきました。ですから、よほど近いテーマでない限り、同じ時間に居合わせた子ども同士でも関わりをもつことがありませんでした。

 この講座は、「この地域の子どもたちが、予測不可能な時代でも困らないで生きていけるようにしたい」と願って立ち上げました。そこでテーマも本当に生きていくのに必要なことだけに厳選しようと考え、この「道徳」ともう一つの「国語」という2つを選びました。

 多くの方になじみがあるようにと、講座名に「道徳」とつけていますが、内容は哲学に近いです。とはいえ、そんなに堅苦しく難しいものでもありません。私がここで子どもたちに身に付けてほしいと思っているのは「自分で本質的に考える力」「自由の相互承認の考え方」「世界平和や持続可能な社会の実現などの社会課題に向き合う発想」です。それらを小グループでの協同的な活動を通して培っていきます。

 人生100年時代と言われて久しい現代、寿命が伸びるにしたがって、「大人として成熟」する時期も後ろに伸びているのは生物として当然のことなんだそうです。とはいえ、子どもたちが社会に出て、一人の大人として生きていく時期を後ろに伸ばせるわけではありません。多くの子どもにとっての初めての自らの進路選択である「中学卒業」までに、上記のような考えを身に付けていることが理想的だと考えます。お子さんは、いつまでたっても保護者の皆さんの「子ども」ではありますが、精神的には保護者の方に追いつけ追い越せとならなければいけないはずです。お子さんを一人の大人として成長させる機会づくりに、ぜひお試しください。