探究学習記録

読書を通して何伸ばす?

小学4年のPさんと小学5年のQさんは、当方で同じものに取り組んでいます。読書です。当方は絵本専門店でもありますので、常時200種類以上の絵本・児童書があります。

 塾に来て、絵本読んで、それで終わり?なんだそれ?

と思われましたか。もちろん、ただ読書しているのを見守っているだけではありません。その子に応じた「声かけ」と「読後の活動」で、それぞれが今必要としている力を養うようにしています。

<Pさんの場合>

 Pさんは、保護者の方が本人の語彙の乏しさを心配して来てくださいました。

 人が絵本を音読しているのを注意深く観察していれば、語の切れ目やイントネーション、発語の自然さなどで「その言葉の意味を分かって読んでいるか」見抜けるものです。ですから、Pさんが音読しているのを聞いていて不自然だったものをチェックしておき、その言葉の意味や用法が本当に分かっていたかどうか確認する時間をとっています。

 また、その本の内容や主題について色々と議論を重ねた後、感想文を書いてそこで話した言葉を用いてアウトプットする場も設定しています。これにより、話題にのぼっていた言葉が本当に自分の身になっているかどうか分かります。考えを伝える文章の構成も学べています。

<Qさんの場合>

 Qさんは、本こそ好きでたくさん読めますが、そこから自分の考えをもったり感想につなげたりすることを難しいと感じているようで、本の感想以外にも自分の考えを表現することが苦手です。こちらに来てたくさん読書していきますが、その本について何を聞いてもなかなか表現につながらず。

 とにかくどんな形であれ、その時の「感じ方」を記録に残して本人が後から見返すことができるように「Qさん専用Googleフォーム」を作成し、その本について感じたことを選択肢から選んでもらって記録をとることにしました。選択肢から選ぶことはできて、着々と記録をためています。その記録から「どんな時にどう感じるか」「その時の感じ方をどんな言葉と結びつけているか」を分析して、本人に少しずつ伝えて、自分の考えを自分の言葉でもつ前段階としてのメタ認知を鍛えてもらうつもりです。

 このように、ただ読書するだけ、ではなく(もちろんそういうご利用も大歓迎)本人の言葉や思考の力につながるような支援もしています。偏差値では測りづらいですが、確実に生きる上で効いてくる能力について、支援していることにやりがいを感じます。

 「うちの子にも!」というお問い合わせ、どしどしお寄せください!