探究学習記録

最高のグミを求めて

中学2年生のSさんは、グミが好き。特に「ピュレグミ」が好きでよく食べるとのこと。でも、自分の好きなものに何が入っているのか全然知らない。中身について知ることができれば、自分でも作れるんじゃないか。というわけで、週1回のグミづくりがスタートしました。

 はじめは、ネットに出ていた普通のグミのレシピを見て、とにかく形にしてみました。
 確かにグミだ。でも、何だか求めているものとは違う。
 何が違うのか。どう変えたらグミ自体にどんな変化をもたらすのか。毎回少しずつ熱し方や材料の配分を変え、味や固さの記録をつけました。塾の時間以外に家族と独自に調べて「ペプシン」という物質に着目。ゼラチンや砂糖とのバランスを見ながら、試行錯誤を続けました。

 過去の他のお子さんの活動記録を見ていただいた方ならもうお分かりの通り、ここには「探究型学習」の醍醐味がたくさんつまっています。本人が大好きな素材。トライ&エラーができるたくさんの思考の余白。終わりなくどこまでも深く掘り下げていける素晴らしい活動です。また、Sさんが中学2年生で、理科の「化学変化」を習ったところなのがまたよいタイミング。色々な物質同士の関係を自然と考えながら活動できていたのもすごく充実した学びでした。

 はじめは少し緊張気味だったSさん。慣れていくうちにどんどん自分から発信するようになり、「もっとこうした方がよかった」など意見をもって活動したことで、約3ヶ月でかなり納得いくグミにたどりつきました。
 納得いくまでグミを作ったので、満足した様子。今は別のテーマを探しているところです。
 一つのテーマについて、とにかくずっとやり続けた方がいいと考える人もいるかもしれませんが、ここで大切にしたいのは本人の納得感です。本人が充実した気持ちで終えられるタイミングを間違えないのは大事なことだと思っています。自分が学んだこと、やり始めたことに満足できるのもすごくよい経験です。
 Sさんとの次なる探究も、そのうち報告できることを楽しみに、じっくりテーマづくりができたらと思います。